◆アーユルヴェーダとは

アーユルヴェーダは、約5000年前から行われている、インドの伝統的治療体系です。

インドの古代の賢人たちの世代から代々受け継がれた『伝承医学』として、発展し続けています。

この歴史ある伝承医学・アーユルヴェーダは、南インド・ケララ州が発祥の地であると告げられています。

アーユルヴェーダとは、サンスクリット語の「アーユス(生命)」と「ヴェーダ(心理・化学)」を合成語で「アーユルヴェーダ」と記されています。

アーユルヴェーダは、西洋医学の病気とする部分を取り除くという考え方とは違い、病気の根源を知り、病気を治すことだけに留まらず、病気が再発しないように予防もしてくれる医学です。

また、化学的で副作用が生じやすい薬を服用させるのではなく、日常の食材や薬草を使ったもので改善させていくことを勧めています。

それは、東洋医学でいう『医食同源(食べるものが薬となる)』の考え方と同じです。

もともとあなたが持っている自然治癒力をさらに高めてくれるのが、「アーユルヴェーダ」の教えです。

 

◆ケララ州のアーユルヴェーダ

インドのケララ州のドクターは、「健康とは、体だけでなく心も健康であるということが大事」と教えてくれました。

現地・ケララ州のアーユルヴェーダ・クリニックでは、問診のときに『脈診』も行います。

体質と症状をみて「パンチャカルマ(アーユルヴェーダの処方箋)」を決定し、それに従ったプログラムで数日間かけて治療を行っていきます。

1回だけの単発で行うのは、治療としては「ありえないこと」らしいです。

ケララ州以外の場所では、病院以外の場所でアーユルヴェーダを受けることが可能なようですが、それは「治療」でなく、「癒し」という認識で行う体験のアーユルヴェーダもあるようです。

確かに、日本で行うアーユルヴェーダは「癒し」がほとんどです。

医学の知識がなければ、病気や不調の原因を知ることが出来ませんので、改善することは難しいでしょう。

私はアーユルヴェーダを勉強するときに「治療」として行いたいという強い信念で、ケララ州に行きました。

スリランカやインド・デリーでのアーユルヴェーダの手技も手軽な感じでしたが、病院内で学ぶアーユルヴェーダを選びました。

それは、美容や癒しが良くないと言っているのではなく、私のアーユルヴェーダに望むものが「治療」だっただけのことです。

もし、あなたが「治療」としてのアーユルヴェーダを望むのなら、ケララ州へ行くことをお勧めします。

◆東洋医学とアーユルヴェーダ

当院は、『東洋医学の鍼灸』と一緒にアーユルヴェーダを行うことで、より高いレベルでの症状を改善させることを目的として行っています。

癒しや美容としてもよいアーユルヴェーダですが、東洋医学の観点から診た治療家のアーユルヴェーダとして、必要な方に向けておこなっています。

一番多いのは『妊活』の方です。

それ以外でも、更年期をはじめとした『女性疾患』に力を入れて行っている治療院です。

こうした疾患に取り組むことができるのは、東洋医学をベースとした医学知識を取り入れてアーユルヴェーダを行っているからです。

ケララ州のアーユルヴェーダ・クリニックで学んだ技術と知識を活かしていくことで、心と体に響く治療としてのアーユルヴェーダを確立・向上させていきたいと思います。

また、日本の四季を読むことも重要で、それに伴った湿度・気温だけでなく、月の満ち欠けにも注目した施術を行っています。

それは『鍼灸』と『アーユルヴェーダ』という、まったく違う2つの施術ですが、根本的な理論がとても似ているのです。

脈診は、東洋医学の方が繊細なところまで分かるので、当院では『脈診・舌診』を行って、本人でも認識していない『予防医学』にもいち早く気が付けるのです。

自分の体の弱いところを知って、悪くならないための知恵として、中国の『薬膳』インドの『スパイス』を日常に上手く取り入れていくことのアドバイスを治療後に行っています。