「ストレス」と聞くと、どんなことが思い浮かびますか?
ほとんどの方が、おそらく「人間関係」を連想すると思います。
人は独りでは生きていけないからこそ、人との交流も必要です。
その交流が、良いことだけでなく、お互いの関係性により、思ったことをはっきり言えないことから「ストレス」が生じます。
老若男女、どんな人でも、ストレスにさらされる毎日です。
ストレスが、私たちにとって「不快」というだけでなく、それによって心と体が侵され「病気」になることもありうるのです。
そんなストレスを「解消する方法」は、人それぞれ違います。
あなたはどんなふうにストレスを回避したり、解消していますか?
スポーツをする、音楽を聴く、美味しいものを食べる、たくさん寝る、ゲームをする、カラオケに行く…といったことも悪くはないでしょう。
ただ、いつも好きなことをやって簡単に解消したようでも、実際の解決になっていないこともあり、ストレスを溜めすぎると、「病気」に繋がってしまうことに成りかねないのです。
それによって、「睡眠」や「食事」といった日常生活の不摂生もおきてしまい、「病気」になり「ストレス」が更に悪化することもあります。
ストレスの種類
ストレスは大きく分類すると、「内面的ストレス」と「外面的ストレス」に分けられます。
●内面的ストレス
心理的ストレス(人間・家庭・仕事・学校といった関係から生じるストレス)
身体・生理的ストレス(疲労・不眠・過眠・病気・ケガ・妊娠・出産などで生じるストレス)
●外面的ストレス
物理的ストレス(住居でのハウスダスト・照明・気温・湿度・騒音・大気汚染といった環境から生じるストレス)
科学的ストレス(食品による添加物・タバコ・シックハウス・薬の副作用から生じるストレス)
多きく分類して、自分では今、どんなものにストレスを感じていますか?
ストレス反応の経路
●内面的ストレス
内面的ストレスが加わる→脳「視床」→視床下部「室傍核」→脳幹「縫線核」→セロトニン神経が阻害→脳内セロトニン不足→精神的な病気(うつ病・パニック障害・自律神経失調症など)を招きやすい
●外面的ストレス
外面的ストレスが加わる→脳「視床」→視床下部「室傍核」→下垂体(副腎皮質刺激ホルモンの放出)→副腎皮質の肥大→副腎皮質ホルモン「コルチゾール」分泌量増加→病気(高血圧・糖尿病・胃潰瘍・白内障など)を招きやすい
ストレスの原因と対策
内面的ストレスと外面的ストレスでは、「ストレスの経路」が違うことで、症状も変わってきます。
しかし、自分にとって「ストレスの原因を知る」ことから始まり、次に、その「問題と向き合う」必要があります。
ストレスの原因を、全部排除できればそれに越したことはないのですが、全部排除できないことがほとんどです。
しかし、自分で考える以上に誰かの知恵を借りて「改善」することは、まったくない訳でもありません。
悩み・心配事などは、あなたの信頼できる方に相談することも良いでしょう。
仕事や学校といった空間でのストレスならば、部署替えやクラス替えといったことで、一旦その場を離れることも可能であれば、悪いことではないのです。
「逃げるが勝ち」と言ったことわざも古人だちのうまい教えのひとつですから。
どうしても状況を変えられないのであれば、同じ環境にいる人に打ち明けて、ワンクッション挟みながら自分の意見を素直に伝えるのも良い結果に繋がることもあります。
ひとりで悩み、勝手に判断するのは、避けましょう。
ストレスで病気にならない知恵
私自身が、今現在、「まったくストレスがない」とは言いませんが、以前の私と比べると、愕然にストレスが少ない生活を送れています。
それは、インドの「アーユルヴェーダ哲学」との出会いからが、私の人生を変え、私の身体も健康へと導いてくれたように感じます。
また、その喜びで「日々感謝できる自分」がいることで、精神状態も平穏な毎日を送っています。
そのアーユルヴェーダの教えは、とてもシンプル。
「毎日を楽しく生きる」ということを考え、実践するというものです。
私は何か新しいことを始めようとするときは、自分の胸に聴きます。
「未来の私はこれをして楽しいのか!」と。
また、楽しく生きるためには「健康」であることが重要あり、それは「心も体も健康であることが大切」であると、インドのドクターも話していました。
それは、WHOが「健康の定義」として唱えた内容と同じかも知れないが、それよりずっと以前にそれを唱えてきたから「アーユルヴェーダの方が先だ」といって、私を笑わせながら大事だと伝えていました。
日本でも今だから「はい、そうですね」と納得するくらい、精神的な病気にも目を向けられていますが、私の子供時代では「怠け病」と囃されて、「病気」として診てもらえなかったことも多かった世の中でした。
今は多少、理解も示してくれる方も多くなりましたが、精神疾患はまだまだ「病気」として捉えてもらいにくいものです。
また、その「ストレス度合」も人によって様々です。
内面的ストレスや外面的ストレスの経路で述べた疾患について、普段から上手に向き合うために「アーユルヴェーダ」の知恵を借りていくことも、ひとつの案です。
アーユルヴェーダの解消術
ストレスを上手く解消するためのものとして、アーユルヴェーダのアビヤンガ(毒出しオイルマッサージ)やシロダーラ(額にオイルを流す術)などがあります。
当院に来てくださる患者さんのほとんどが、不定愁訴(原因不明な病的症状)を引き起こしています。
自覚症状がある場合だけでなく、自覚のない場合もあります。
ただし、自分の身体(心と体)が、「何かいつもと違う」といった違和感をもって来ます。
私は、アーユルヴェーダ・セラピストでもあり、鍼灸師でもあります。
ですから、どっちの施術も行います。
また、アーユルヴェーダの施術の中に、鍼灸で使う「経穴」という、経絡のツボも取り入れた「経絡アーユルヴェーダ」を行なっています。
それではっきり分かることは、その方の「脈」で「身体の疲れて弱いところ」がいち早く分かります。
それによって、「選ぶ経穴が違う」のです。
言い換えると、「あなただけのハンドメイドな施術」ということになります。
ツボの意味や場所もお教えするので、あなた自身が自分を癒す、自宅で簡単に出来るセルフケアを教えています。
「治療院に来てるからそれでいい」ではなく、「積極的に自分で治す」ことを考えてほしいと思っています。
だからこそ、セルフケアも食事療法も頑張ってほしいのです。
治療ですので、最初は継続してもらう必要がある場合がほとんどですが、アーユルヴェーダと鍼灸の施術を組み合わせることで身体の改善がとても早く、3カ月~6カ月くらいで症状が改善していくため、1か月に1回か2回がほとんどです。
その後は本人に任せて来ていただいているので、施術後のすぐの「予約」は必要ありません。
自分でのセルフケアが正しくできているか、体も心も浄化してキレイにしていくことで、精神的にも大きく成長していただいているような気がします。
それは、私が行なう日常のケアもオススメしたりしています。
「ピュアな心」と「健康な体」が私のオススメな状態です。
ヨガも良いですが、アーユルヴェーダで気持ちから断捨離して、心と体を解放しましょう。
アーユルヴェーダ&鍼灸月とロハス治療院
室長 ヨーコ