女性にとっての理想的な生理周期は28日です。
また月のリズム【満月と新月のサイクル】は、その生理周期とほぼ同じです。
アーユルヴェーダ&鍼灸月とロハス治療院では、この「月のリズム」を意識しながら生理周期を診る治療を行なっています。
1.大切なサイクル~生理の仕組み~
生理周期は、大きく4つの時期に分けられています。 ①【月経期】 月経が始まった日からを1日目として計算します。 子宮内膜で分泌した「プロスタグランジン」が子宮を収縮させて、不要になった内膜が剥がれて出ます。これが生理です。 ②【増殖期】 脳の「視床下部」から「脳下垂体」へ命令を受けて「卵胞刺激ホルモン」を分泌させ、その刺激で卵巣が熟成してきます。 そのとき卵巣で「エストロゲン」が分泌し、子宮内膜を厚く覆っていきます。 ③【排卵期】 エストロゲンの分泌が増えると脳下垂体では、次ぎに「プロゲステロン」を分泌します。 それが卵巣を刺激して、成長した卵子が卵巣から飛び出します。 これが排卵です。<受精しやすい時期> ④【分泌期】 排卵後、卵巣から排出された卵子が細い卵管を通って子宮に進みます。 排卵時に精子と会った卵子が仲良く子宮へ進み、子宮内膜の厚みのある場所に落ち着いた時が着床です。 そこから育っていけば妊娠となります。 ここで着床がなければ、子宮内膜が剥がれて①月経期に戻り、生理がきます。 このような順序で生理活動が行われていく訳ですが、卵子と精子の出会いも何だか男女の出会いと似ています。 この流れを知ると、とても神秘的な気持ちになりますよね。 たくさんの精子の中で、卵子が「この子にする」と決めて、手を繋ぎ子宮内膜というふかふかなベットで結ばれて妊娠していくのです。 だからこそ、女子は「誰でもいい訳じゃない」という気持ちになるんですね。
2.生理と女性の身体
よく「女性ホルモンをアップする」とか、増やすと良いといわれていますが、具体的に女性ホルモンは何?と思いませんか。 上記に述べているように、とくに「エストロゲン」「プロゲステロン」という2つのホルモンの増減で、生理を維持しています。 生理前後になると、気分もムラになり、イライラしやすく、食欲も急に過剰となったり、睡眠でも突然の眠気に襲われてしまうこともよくあると思います。 身体も敏感になり便秘、下痢、乳房の張り、めまい、吐き気、頭痛、といったいろいろな症状に悩まされます。 そんなとき、安易にピルや生理用の頭痛薬などで緩和させてしまう方も多いと思いますが、そんな薬ばかり飲んでいくと、薬の副作用、さらに強い生理の乱れ、経血の量に異変が起きで、ホルモンのバランスが乱れてしまいます。 薬は、身体を治すというものでなく、症状を無理に抑えているだけという、本当は身体に一番良くないことをしています。 なぜかといえば、人間は、通常、身体にとって何か無理をしたときに異変を感じます。 身体の異変があなたに知らせていることを、あなたが薬を飲んで無視している訳です。 薬を飲んで治していると勘違いしているから、症状が慢性化してくるのです。 いつも薬で抑えていると、必要なときに「子供ができない・PMS・生理が来ない」というような症状になりやすいです。 女性の私たちは、男性にはない繊細で敏感な精神をもっていますが、一番左右されてしまうのが月経です。 その月経で辛いから嫌だと思っていませんか? だったら「女性に生まれなゃ良かった」と思いますか? たぶん、多くの女性は「女性に生まれて良かった」と感じているはずです。 それは女性にしかない楽しみ方がたくさんあることを知っているからです。 そして、生理中も快適に過ごせることが、実は女子力アップにも繋がっています。
3.生理中の楽しくなる過ごし方
生理中の辛い症状は、人によってもさまざまです。 これがよいというのも一概には言えません。 今の自分にピンとくるのから試みてみてくださいませ。
<生理中の症状別過ごし方>
★下半身の冷えが強く於血になりやすい方 ①好きなアロマの香りをいれた足湯やバスタブにする。 ②お風呂あがりの脚をなでるようにオイルマッサージする。*注)強くしない。 ★血量が少なく、貧血気味の方 ①食事のバランスとして、ヘム鉄とカルシウムが多い食べ物をとる。ほうれん草、小松菜、じゃこ、プルーン、レバーなど とくに動物性のもは即効性がありますので、少し肉を食べることも大切です。 ②足裏や足の甲をマッサージする。効果的なツボ【湧泉】足裏・【太衝】足の甲 ★気分のムラ、ストレスが多くなる方 ①ハーブティーのオススメは【フェンネル・チェストベリー・ローズヒップ・カモミールなど】で気分転換を。 ②軽いストレッチやヨガで身体の気や呼吸を整える。 ブルーな気分の生理中は、少しでも気持ちを穏やかに保つことが大切です。
4.生理中のオイルトリートメントの禁忌
生理中は、とにかく身体が普段より敏感に感じてしまいです。 必要以上に刺激するのは、女性ホルモンのバランスも乱してしまいます。 アーユルヴェーダ&鍼灸月とロハス治療院では、生理中でのアーユルヴェーダのオイルマッサージは行なっていません。 肌も心もデリケートな時期です。 とくに出血の多い2~3日は、肌あれの原因にもなりますのでセルフケアも控えたほうが良いでしょう。 南青山アーユルヴェーダ鍼灸治療院では、辛い生理を改善したいと考える女性のための治療院です。 気軽にご相談ください。