毎日、疲れ知らずで過ごしたいものですね。
自分の顔でも、毎日、メイクするときにランク付ってありませんか?
「化粧ノリいいし、肌キレイ!」とか「私、なんかムンクの悲惨顔っぽい」
「いけてる」「美人顔かも」「不幸な顔してる」…とか。
そんなふうにひとりの女性でも毎日七変化するのが、女性の人相です。
とくに、30~50代にみる働か盛りの女性は、年齢を重ね積み上げた「老い」「疲れ」「むくみ」といったものが顕著に顔に表れます。
20代は恋も仕事も楽しく頑張ってしまいますが、ふと気づくと「私、疲れてる」なんて顔を見て実感します。
その疲れをとる嬉しい「美人ツボ」があります。
美人ツボとは?
身体が疲れて顔に表れていては、せっかくの「美人」も台無しです。
私も「疲れたなぁ~」と感じると、とくに腰に疲れが表れるため、腎のツボを使います。
そのあたりをほぐすと、疲れやむくみを軽減して自律神経を整えてくれます。
だから、疲れ知らずの自分の中の一番美人に出逢えます。
この腎兪(じんゆ)、志室(ししつ)という2つのツボは、足の太陽膀胱経のルートにあります。
腎臓を患ってるときに症状として尿に、たんぱく尿や血尿が表れます。
また、「腎」と「膀胱」は陰陽の関係性があり、表裏関係を持っています。
場所は図でみるように、ちょうどウエストラインの一番細いあたりの高さになります。
何によいツボ?
腎兪と志室は、セットで使っても単品で使っても構いません。
このツボは、「疲れ」「むくみ」にも良いのはもちろんのことですが、もっと辛い症状の方にも使われています。
★腎兪(じんゆ)
腎炎、遺尿、遺精、陰萎、月経異常、慢性腹瀉、腰痛、難聴、耳鳴。
★志室(ししつ)
遺精、陰萎、小便減少、背・腰部強痛。
中国の大学病院で勉強したときの書には、こう書かれています。
中医学なので、少し難しい気がしますが、腰痛や生理痛、ストレスが多い方、下痢、尿路結石、ED、頻尿、残尿痛などに良いということです。
それらは、年齢を行けば行くほどしみじみと、若い頃との体力や精力に違い感じます。
自分の身体を大切にしたいという気持ちが同時に沸き起こり、東洋医学でいう「養生(ようじょう)」をすることの大切さを実感します。
当然ながら、更年期ケアにも頻繁にこのツボを使います。
腎を刺激するツボなので、とてもハッキリと改善したことに気づく「特攻ツボ」です。
正しいツボのほくし方
こうしてツボを知ったからには、「押してみよう!」という気持ちになりますが、ただ単に押しても「痛-い」となることも多いでしょう。
そうなると、もう止めようってなりますよね。
せっかくの美人になるツボも、美人になれず終わってしまいます。
ですから、押す前にまず、温めるをオススメします。
その辺りがちょうど腎臓と副腎がある場所です。
腎臓の大きさは握りこぶしくらいだといわれています。
その腎臓に帽子を被らせたような形で、親指大の大きさの副腎が乗っかっています。
その副腎こそが、ストレスの大小を知るバロメーターで、人が「ストレスを感じる」という度合いを、副腎にある抗ストレスホルモンで測ることができます。
その腎臓と副腎をまとめて東洋医学では、「腎」と呼ばれています。
1.まずは「腎」を温める
よく、ドライヤーやカイロとか使う方もいますが、それよりもお風呂に背中ごとゆっくり浸かることやお灸の自然な温熱をオススメします。それも難しいようなら、温めた手の平を腎に乗せます。
2.温めた腎のツボをゆっくり押す
これも、自分でぐーを作って指の第2関節の尖りを利用してプッシュします。(推拿では拳圧法といいます。)
3.ならすように、上下で摩る
マッサージの基本は、押すや揉む動作の前後に必ず軽擦を用います。マッサージの終わりも、大地を耕したときのように、最後は平らにならします。
上下で優しく摩るのが掌擦法、丸く円をかきながら回すのが掌摩法といいます。
どちらの方法でも好きな手技を用いて、マッサージを楽しんでください。
マッサージは大事な潤滑剤
自分で自分を癒すセルフマッサージや大切な家族に行なうケアマッサージは、とても大切なスキンシップです。
このスキンシップこそが、家族や大事な方との関係を円滑に潤滑にしていきます。
子育てがよく分からないとか、赤ちゃんの気持ちが読めないという方もいますが、まずは抱きしめたり、身体を触ってあげることが大切だと思います。
夫婦関係でも同じことがいえます。ただ性欲を満たすというセックスではなく、相手を愛おしむ気持ちでマッサージして疲れを癒すことがお互いにできることで、ベストパートナーになり得るのではないでしょうか。
私は、よく推拿(中国式経絡マッサージ)をしていると、愛猫の顔が浮かびます。
推拿は力でするものではありません。
か弱い女性でも大きな男性に対して施術も行なえます。
そして、自分を心地よくすることで、相手(施術を受けている方)にも同じような心地よさが伝わるようです。
それこそが「氣」です。
優しい気持ちになれることが、いい氣をつくります。
そこに難しい人間関係などありません。
提供:アーユルヴェーダ&鍼灸・月とロハス治療院
室長ヨーコ